Design Academia - 国公立デザイン系大学会議

多彩なデザイン領域と高度な工学領域の融合

当学科/学域は、理工系学部・研究科の中にあるデザインコースとして、またプロダクト系とメディア系の幅広いデザイン分野が共存する学科として、世界的にも非常にユニークな存在です。

学部の最大の特徴は、次世代や近未来の実現を目指すさまざまなシステムを、数理的、システム工学的にアプローチし、そこに人間の感性を重視したデザイン工学的なアプローチを加えた総合教育・研究をするという点にあり、この学部の中にあって、私達の学科は学部の特色を最大限に生かし、美術系大学など他大学のデザイン系学科とは一線を画した独自の人材育成を目指しています。当学科・学域は、「プロダクトデザイン」と「メディアアート」の2つのコア・分野を柱に、12のスタジオで構成されています。各スタジオが扱う専門領域は新しいものづくりと情報メディアにまたがって多様に連携しつつ新しい価値の創造を展開していきます。

デザインとはただ形をつくるにとどまらず、コンセプト提案、しくみ構築機能の調整統合など、新しいモノやコトを生み出す作業における上流段階での重要な役割を担うものであるとの位置付けから、デザイナーには専門職的なアプローチのみならず、ものづくりの指揮官の役割が社会から期待されています。

このような社会の要請に応えられる新しいタイプのデザイナー、およびそれに関わる研究者の育成を目指すために、「デザイン」という専門分野だけにとどまらず、理工系から人文・社会系まで、プロダクト系からメディア系まで、幅広い領域に対する興味と知見を有し、それらを総動員して新しいタイプのデザインを創生する人材を育成しています。

学部内における本学科の位置づけ

 

学科を構成する12のスタジオ(本学科では研究室をスタジオと総称しています)

 

2021.7.2