岡山県立大学デザイン学部は全国で最初にデザインの名を冠する学部として設置され、デザインの専門教育および研究を担い多くのデザイナーや専門職、研究者を輩出してきました。その実績を踏まえつつ今後のデザイン学部は、実学の体現者として、変化する社会の中で、豊かな生活と新たな文化の形成に必要なデザイン力とマネジメント能力を備え、地域と世界に貢献できる人材の育成を目指しています。
デザイン学部は2度の学科改編を経て、2021年度から視覚デザインを専門とするビジュアルデザイン学科、工業デザインおよび工芸領域を専門とする工芸工業デザイン学科、意匠を中心とした建築を専門とする建築学科の3学科での体制で新たなデザイン教育を展開することになりました。
学部の特色は学科間で融合する分野の科目を履修できること、実学を重視した少人数教育体制と、地域の課題に取り組むプロジェクト科目の充実によって、デザインによる創造的な課題解決能力を実践的に育成することが挙げられます。
また、文部科学省「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業」の採択を受け、【「吉備の杜」創造戦略プロジェクト-雑草型人材育成をめざして-】に取り組んでいます。デザイン学部・デザイン学研究科では以下のようなプログラムを展開しています。
プログラム
森と建築と匠を温め羅ねる杜 地域産業人材像Ⅰ〈森と木〉
- 木造建築の素材としての木、木が生まれる森林環境、森林を支える地盤、地盤に建つための木造構造設計技術と大工技術、これらに関わる知識と技術をバランス良く統合する能力(設計力)を身につけます。
- 木造建築の素材である木を扱うために必要な森林生態学・地盤工学等の環境学習科目を履修します。4年次生からは、デザイン学部主体のさまざまな素材(木・テキスタイル・セラミック)を統合した演習課題に取り組みながら、事業協働機関の企業から提案されるテーマに対して、4年・大学院生・他学部学生と協働して、西日本屈指の木材産地である「真庭市」を活動の舞台に据えた環境プロジェクトを実践します。
ビジュアルデザイン学科/工芸工業デザイン学科/建築学科
2021.7.2