Design Academia - 国公立デザイン系大学会議

対面型と遠隔型を組み合わせたハイブリッド授業

名古屋市立大学芸術工学部では2020年度前期の授業を、対面型と遠隔型を組み合わせたハイブリッドにて行い、3つの授業パターンを設定しました。第1のパターンは、1つの授業クラスを2つの教室に分け、一方の教室で教員が講義し、もう一方の教室ではZOOMで同時配信された授業を投影・拡声して視聴するという形態です。教員がいない教室ではティーチングアシスタントが通信状態を確認します。第2のパターンでは、一つの授業クラスの学生のうち半分は教室で対面授業を受け、残りの半分は自宅などで「Zoom」受講します。対面受講とZoom受講を公平に割り振るため、学生たちは隔週または決められた回に教室受講することができるように、細かいローテーションを組みました。第3のパターンは、学生が自宅と教室を不必要に移動しないように時間割調整するための方法であり、またネットワークの不備やコンピュータを持たない学生のための対応も兼ねるものです。キャンパス内でZoom受講できるコンピュータ室の通信環境を整え、別教室で行われている授業をキャンパス内のコンピュータ室でZoom受講するパターンです。

いずれもティーチングアシスタントは不可欠であり、また、教室の数も不足気味となるなど、課題はいくつもありましたが、芸術工学部のカリキュラムには講義科目だけでなく実習も多く含まれているので、全面的遠隔授業とはしませんでした。オープンキャンパスもオンラインで開催するため、学生たちが動画を撮影しました。学生の作品展「卓展」もオンライン開催となりました。

 

2つの教室をzoomで繋ぎ教室内の密を回避

 

オンラインオープンキャンパスのための動画撮影

 

筋肉センサーの情報を遠隔に送信してピアノを自動演奏させる研究

2021.7.2