COVIT-19の蔓延という事態により,大学教育が大きく影響を受けたのは周知の通りです。香川大学でも入学式の中止、授業開始日の延期、対面講義の禁止など、全国の大学と同様の対策が施されました。教員は通常の授業に代わる応急的な授業方法で対応していますが、併せて学生の生活・学習環境の把握や精神的な支援など、これまで以上の学生サポートにも注力しています。
緊急事態宣言が解かれ、6月18日から演習・実習系で対面授業を再開しましたが、講義系はオンラインやオンデマンドによる遠隔授業が継続されて、学生にとっては対面と遠隔の両立を今年度中は強いることになりそうです。
造形・メディアデザインコースでは、デザイン教育のカリキュラム上、多くの演習系授業があるため、学生にとっては受講する場所や時間、方法など学習スタイルの変革を求めることになりますが、企業のワークスタイルが変革しているだけでなく産業やビジネスに変革が進行している現状を鑑みると、デザイン教育自体を変革する必要があると感じています。
当コースには企業から転身した教員が多く、ビジネスや企業の動向に精通している人材が多い分だけ、大学のデザイン教育のあり方を客観的かつ多角的に見つめ直して、新たな教育スタイルを構築する推進力を有しているともいえます。ゆえに、今回のCOVIT-19がもたらした事態を、未来のデザイン教育のありたい姿を描くための基点として、これからの学生に有益な内容と学習の仕組みを創っていこうと考えています。
対面授業再開後の演習風景
2021.7.2