Design Academia - 国公立デザイン系大学会議

共同研究:株式会社日立製作所 デザイン本部(当時)

デザインプロジェクトの戦略的な遂行方法の提案 -情報デザインを事例として

本研究は、経営における戦略策定の基本プロセスに準え,デザインプロジェクトを戦略的に遂行していくことを目的として、「デザインプロジェクトの特徴の把握」や「成功要因やリスクヘッジ要因の抽出」の考え方や方法を構築、提案したものです。

「デザインプロジェクトの特徴」では、研究開発を対象とした既往研究をもとに評価項目を収集、整理し、強みと弱みに関する17種類(表1)、機会と脅威に関する13種類(表2)の合計30種類の評価項目を作成しました。

また、「成功要因やリスクヘッジ要因」では、強みと弱みに関する17種類の評価項目をもとに、それらが達成することを成果とする17種類の成果項目を作成し、DEMATEL法(※)によりそれらの成果項目間の影響関係を把握しました(図)。また、各成果項目に対する重要度、実現可能性を加味することで、成功要因やリスクヘッジ要因を導出する考え方を構築しました。そして、事例検証を通して、作成した成果項目や構築した考え方の適用可能性を確認しました。

※Decision Making Trial and Evaluation Laboratory法

 

表1:強みおよび弱みに関する17種類の評価項目

 

 

表2:機会および脅威に関する13種類の評価項目

 

図:DEMATEL法に基づく17種類の成果項目の影響関係

 

DOI: https://doi.org/10.11247/jssdj.62.6_95
キーワード: Design Project, Design Strategy, Design Management

 

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2020.10.1