九州大学が地元企業と共同開発したプロジェクトをご紹介します。
本共同研究は、九州大学大学院芸術工学研究院の杉本研究室が、佐賀県伊万里市に本社を置く総合印刷業の株式会社三光と行った、学生が本当に欲しいノートを学生がデザインする「学生の勉強用ノート」のデザイン開発です。このノートは、学生自身がデザインしている点が特徴であるため、九州大学芸術工学部、大学院芸術工学府の学生が参加する産学連携プロジェクトとして実施しました。
2016年に開発し2017年に発売開始されたノート3商品が、2017年度グッドデザイン賞、第18回福岡デザインアワードを受賞し、実売においても九州内の大手雑貨量販店を中心に約40店舗で取り扱われ、2年間の累計で28,000冊以上販売されているなど非常に好評を得ていたことから、2019年に新シリーズ開発を目的に本共同研究がスタートしました。その結果、新たに3種のノートが商品化され、2020年3月から主に九州内の多数の大手量販店で販売されています。また、2020年度グッドデザイン賞、第21回福岡デザインアワードを受賞しました。
本研究は、地場中堅企業と九州大学との学生参加型の産学連携活動により、企業は学生のニーズに合わせた商品開発ができることや、研究代表者として同じ指導者が関わることで一貫性とアウトプットのクオリティが保たれた上で、毎年学生が入れ替わり常に新鮮な目でアイデア創出がなされること、学生にとっては実践的な学びの場となるなど、両者にとってメリットが得られる持続可能な活動となっています。
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2020.10.9