Design Academia - 国公立デザイン系大学会議

「デザイン工学」と「メディア工学」の交差を目指して

岩手大学大学院におけるデザイン・メディア工学(修士はコース、博士は専攻)では、主にデザイン工学とメディア工学を学ぶことが可能です。デザイン工学においては、環境、プロダクト、コンテンツについて学び、メディア工学では、デザインを支える基礎技術をテーマに研究を行います。メディア工学とデザイン工学の両面から、専門分野にアプローチすることで、より深みある学習・研究環境をつくり出す狙いです。また、留学生を含む異なる分野のメンバーのグループによる、課題解決型のプロジェクト学習も並行して行うことで、学際的な知識の学習や相互のコミュニケーション能力の育成、グループ学習によるコミュニケーション能力の獲得、国際社会で活躍できる人材の養成を目指します。

本コース、専攻で学んだ学生には、人に優しい環境と文化的な生活空間など、心の豊かさに対する社会的ニーズに応えられる人材になってもらいたいと願っています。その思いから、環境系デザイン工学、芸術系デザイン工学、メディア工学など、背景とする学問分野の異なる学生が、自らの構想によるシステム開発などを課題として、連携するプロジェクトを推進しているほか、専門分野および関連分野に関する幅広い知識の習得や、英語能力を含むコミュニケーション能力の向上に力を注いでいます。また、デザイン工学とメディア工学のいずれかの専門分野もしくは融合分野における研究活動に従事することも可能です。

なお、本コース,専攻を修了した学生は,工学もしくは芸術工学の学位が授与されます。国立大学で芸術工学の学位が授与できるのは九州大学に次いで2番目です。

2021.7.5