Design Academia - 国公立デザイン系大学会議

現代社会で生きるデザイン力を身に付ける

静岡文化芸術大学は、文化政策学部とデザイン学部、文化政策研究科とデザイン研究科の2学部2研究科で構成される公立大学です。2000年に静岡県と浜松市、地元産業界が協力して運営する「公設民営方式」の私立大学として開学しました。時代の要請に応えられる人材の育成と、地域、国際、世代に開かれた大学であることを目的に、開学時は文化政策学部3学科とデザイン学部3学科の2学部構成でした。

2010年4月には、私立大学から静岡県が設立する公立大学へと移行。2015年4月にデザイン学部3学科をデザイン学科1学科に再編し、新たに「フィロソフィー領域」「プロダクト領域」「ビジュアル・サウンド領域」「建築領域」「インタラクション領域」の5領域を設定しました。さらに2019年4月に「匠領域」を設置し、現在は6領域構成になっています。

デザイン学科では、1年次から2年次前期までにデザインの現況、歴史、技法、素材の特性など、全てのデザイナーにとって必要な要素を幅広く学んだ後、6つの領域から専門とする分野を選択し、知識を深めていきます。6つの領域は、広いデザイン世界の中の主な柱となる分野を選び出し、設置しており、領域選択後でも、ほかの領域と融合した作品制作や研究なども可能。思索の範囲を狭めることなく、現代社会で生きるデザイン力を身に付けることのできる教育体制(図1)となっています。

 

図1:デザイン学部の教育体制

2021.7.2